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越前クラゲで ところてん。
2017年10月22日 (Sun)
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2008年01月09日 (Wed)
彼女は直前の達成から自信を得ていた。

彼女は彼女と共に在る相棒をただ信じて、そして
彼女自身がときおり正しい方向へ導いてさえいれば
何も恐れることはないのだと。



絶大な信頼と絶対的な安堵とをもって
彼女はまた、自身の相棒とともに茨の道へと突入していった。


しかし、彼女はこのとき盲目になっていたのだ。
世界には、『永遠』と『絶対』の二つだけは
それこそ絶対に存在しえないものだということに。











ズガしゅあぁあ―――っっ!!!!








突然凄まじい衝撃によってバランスを崩し、彼女は後ろに飛ばされた。
相棒が彼女の脚を巻き込んで転倒した。
彼女は受け身を取ったが激しく慣性と重力によってなお後ろに引きずられた。




身体が動かない。
何が起きたのかわからない。
見ると脚の上には相棒が覆い被さっている。
むしろ相棒の足は彼女の脚にささっていた。

ただ膝が外れそうな痛みと打撃の衝撃に耐えて彼女は呻くことしかできない。
相棒は泣いているようだった。

私が、なんとかしなければ――――




5分ほどして、やっと彼女は震えよろめきながらも起き上がった。
幸い膝はなんともなかったものの、彼女の脚は燃えるような熱を抱いていた。
相棒の泣き声はだんだんと小さくなり、彼女が立ち上がったと同時に止んだ。





あぁ、なんて痛ましい…。






相棒は氷という茨にズタズタにされていた。
彼女自身も臀部と脚に激しい打撃を受けた。
急速な悲しみに襲われた。辺りは闇だった。




―――先を急がなければ。





そう思った彼女は、相棒を抱き起こし、足を引きずりながらも歩き始める。
自分より大きい相棒を担ぐことはできないので、彼女は相棒を押して歩いた。

相棒はまたカラカラと泣き始めた。
それはひどく悲しい音をしていた。








そして酉川ユーリはお尻をさすりながら
チャリンコを押してすっかり暗くなった帰路につく。



「まじ、道凍ってるとか、油断した。」





― 完 ―



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名前:風瀬(フセ)
誕生:1990.09.11
生態: ・高専生
    ・弓道部
    ・天文部

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